小児皮膚科

診療メニュー

  • 一般皮膚科
  • 小児皮膚科
  • 皮膚外科(小手術)
  • 創傷ケア・フットケア
  • AGA
当日順番予約
問診表のダウンロード
患者の気持ち
乳児湿疹・おむつカブレ・小児アトピー性皮膚炎や感染系の皮膚疾患など乳幼児からのお子さまの皮膚の診断と治療を行っています。
お子さまの皮膚は大人と比べ非常にデリケートです。誤った治療で急速に悪化することもあります。
お一人お一人の状況に応じた診断と安全でかつ効果の高い治療を行ってまいります。

お子さまに多い皮膚疾患

新生児にみられる皮膚疾患

新生児には、鼻尖部(鼻先)の黄色の皮脂腺の肥大に代表されるような様々な皮膚変化が見られます。
新生児ざ瘡や新生児中毒性紅斑などとともに、それらのほとんどは治療の必要がなく、1~2週の間に自然に軽快していきます。
しかし、新生児ループスや色素失調症など、全身疾患の一部としてあらわれている場合もあり、注意が必要です。
自然には軽快しないアザなどとともに、一度は皮膚科専門医の診察を受けることをお勧めします。

乳児湿疹

1歳までの乳児期にできる皮膚炎で小児のアトピー性皮膚炎以外の湿疹のことを言います。赤いプツプツやカサカサができたり、ただれる場合もあり症状はさまざまです。
症状を診ながらご家族の方のアレルギー体質の有無などを考慮した総合的な診断をしていきます。症状に合わせた治療と日常生活での皮膚のスキンケアのアドバイスを行っています。

イボ(ウイルス性疣贅)

ウイルス(ヒト乳頭腫ウイルス)が皮膚の細胞に感染して起こります。液体窒素(-196℃)による凍結療法を行います。
ある程度の痛みを伴いますが安全性が高く、イボの治療としては世界的に第一選択の治療とされています。
通常4,5回で治りますが、足の裏などで難治性のケースでは治るまでに何か月もかかる場合もあります。

ミズイボ(伝染性軟属腫)

幼児・小児によく起こるウイルス(ポックスウイルス)によるイボの一種です。
放っておいて自然に治ることもありますが、長期間治らずに拡大していくケースも多く、周囲のお友だちに感染することも考慮し、早めに治療をすることをお勧めします。(数が少ないうちにとったほうがお子さまへの負担が少なくてすみます。)
局所麻酔薬のテープを貼ってから1時間後くらいに一個一個ピンセットで摘みとります。

トビヒ(伝染性膿痂疹)

幼児・小児によく起こる細菌による感染症の一種です。
表皮剥脱毒素(exfoliative toxin)という毒素を産生する黄色ブドウ球菌が皮膚に付着し、びらんや湿疹様の病変をおこします。
病変にいる細菌が接触して全身に拡大したり、他のお子さまにも感染しますので、早めに抗生物質の塗り薬や内服薬で治療をする必要があります。
毒素を中和する抗体を持っている大人にはうつりません。

乳児アトピー性皮膚炎

アレルギー体質を持つお子さまは、乾燥肌で皮膚を守るバリアー機能が低下しやすくなっています。
もともと乾燥肌のところを毎日入浴時に石鹸で洗うことによって、皮膚はより乾燥し悪い状態になっていきます。
「乳児の皮膚は新陳代謝が活発なため石鹸を使ってよく洗うように。」と指導されることが多いのですが、これはアトピー体質をもつお子さまには非常に有害です。新生児期から石鹸は使わず沐浴程度にして、入浴後に保湿剤を塗ってスキンケアをしてあげることが乳児アトピー性皮膚炎の治療、悪化予防に最も重要です。

いったん湿疹になった皮膚には外用剤をしっかり塗って、早くバリアー機能を回復させてあげるようにしましょう。
十分なスキンケアを行っても再発を繰り返す場合には、アレルギー検査として血液検査やプリックテストを行い、食物アレルギーの有無などを調べて悪化因子の除去を行っていくことも大切です。

アザ

皮膚疾患の中でもアザは一般的に赤アザ、青アザ、黒アザなど色で分けられます。
先天性の黒アザ、ホクロについては、当院にて手術で治療を行います。
また、大型の黒アザや赤アザ、青アザは、近隣の病院に紹介しております。

お子様のアザは成長と共に治る場合もありますが、多くは治らなかったり時間がかかったり、年齢と共に隆起してくることもあります。

お子様の気になるアザでご心配のことがございましたら、お気軽にご相談ください。

ケガ・ヤケド

できるだけ傷がきれいに治るようにするためには、最新の創傷治癒の知識に基づいて処置をすることが必要です。
傷を乾燥させないようにする湿潤療法が正しいとされており、傷を消毒したりガーゼを当てたりすることはお勧めしていません。
適度な湿度を保つために、塗り薬や創傷被覆剤を傷の状態に合わせて使い分けて処置をします。

石灰化上皮腫(せっかいかじょうひしゅ)

乳児期から成人までに幅広く発生する皮膚の良性腫瘍の一つです。
眉毛周囲や耳前部、上腕などによく起こります。表皮下の硬いしこりで、「皮膚の中にボタンが入っているみたい。」とよく表現されます。
徐々に増大するため早めに切除することをお勧めしています。
局所麻酔ができる年齢(通常6歳前後)になるまで待てないことがありますので、その場合は全身麻酔での手術が可能な適切な病院をご紹介いたします。

お子さまに多い皮膚の感染症

手足口病

夏場、幼小児のお子さまがよくかかります。
手足口病は、手のひら、足の裏や手足の指の隙間、口の中に水疱性の発疹ができます。
高熱になることは少ないですが、一時的な発熱を伴うこともあります。口の中の発疹により食欲不振が強いと脱水の危険があるので、水分補給に注意します。

伝染性紅斑(リンゴ病)

小児のお子様特に小学校の低学年でよくかかりますが,成人にも発症します。
軽い風邪症状が見られた後,5~6日してから顔面,とくに両方のほっぺたがリンゴのように赤くなるのが特徴です。その後,腕や足にあみ目状の発疹があらわれます。